MPCでサンプルを取り扱う上でまず初めに行うサンプル編集(サンプルエディット)の解説後編です。
前編をまだ読んでいない方は前編からご覧ください。
サンプルエディットについて -Trim Mode- (前編)
MPCでのサンプリングについて知りたい人はこちらの記事も是非ご覧ください。
その他の編集項目
サンプルエディットではStartポイント、Endポイントの他にも様々な編集・設定が行えます。設定項目は2ページに分割されており、2ページ目を表示させるには画面右下の【>】をタップします。1ページ目に戻るには画面左下に表示される【<】をタップします。
Trimモードでのサンプルエディットで行える編集・設定項目は以下の通りです。
Loop – サンプルの指定した範囲をループ
トリムモードにはループ機能があり、オンにするとループポイントと終了点の間にあるサンプルの範囲が繰り返されます。この 機能は、サンプルの開始点を探すのに便利です。
ループポイントの調整にはLoop フィールドを使用します。
Loop Lockをオフにするとループマーカーが表示され、開始(S)とLoop位置を別々に設定することができます。Loop Lock のオン/オフは、Loop Lock ボタンをタップします。オンの場合、ループポイントは開始点と同じになります。オフの 場合、ループポイントは開始点から独立し、別のループマーカーで表示されます。
ループ機能をオンまたはオフにするには、Loop ボタンをタップして 4 つのモードを切り替えます。
Off: サンプルはループしません。
Forward: ループが終了点に達すると、ループポイントからふたたび再生を開始します。
Reverse: ループが終了点に達すると、リバース再生されます。ループポイントに再び到達すると、終了点に戻り、リバース再 生を続けます。
Alternating: ループが終了点に達すると、リバース再生されます。ループポイントに再び到達すると、ループポイントから再び 前方に再生を開始します。
Forward と Off を切り替えるには、Shift キーを押したまま、タッチスクリーン下部の Loop をタップします。
*X-Fade ボタンを使用して、ループしているサンプルにクロスフェードを適用することができます。
Tune – サンプルを元の音程から上下にトランスポーズ
Tune を押して、データダイヤルを使って音程を半音刻みで変更することができます。Shift キーを押しながら Tune を押し、データダイヤルを使うと半音以下の単位で微調整をすることもできます。
Root Note – サンプルの音程を定義
サンプルのルートノートを設定します。これは、キーグループプログラムの中で、どの音程がサンプルを元の音程で演奏するかを定義します。
キーグループプログラムについてはこちら→(作成中)
BPM – サンプルの BPM を設定
サンプルの BPM を設定します。
Trim Modeの2ページ目では現在のテンポを2 倍または 1/2 倍にすることができます。
From BPM をタップすると、Edit Tuning ウィンドウが開き、 現在のシーケンスに合わせてサンプルをチューニングすることができます。
Beats フィールドで、シーケンスのビート数に合わせます。
サンプルをシーケンスに合わせるには、Match をタップします。Matchをタップするとシーケンスに合わせてTune フィールドが自動的に調整され、ウィンドウが閉じます。
サンプルをシーケンスに合わせて、シーケンスのテンポを調整 するには、To Sequence をタップします。これは Match をタップしたときと同じですが、シーケンスのテンポが右の Tempo フィールドに表示されている BPM に変更されます。
テンポを手動入力する場合にはBPM フィールドを使います。
テンポを自動検出するには、Detect BPM をタップします。表示 された EDIT BPM エディットウィンドウでは、以下の操作が可能 です。:
- BPM フィールドでテンポを手動で入力
- Detect タップしてテンポを自動検出
- 画面下 Tap Tempo をタップする速度でテンポを設定(バックグラウンドでシーケンスを再生しながら使用可能)
Key – サンプルのキーを設定
サンプルのキーを設定できます。
手動入力するには、Key フィールドを使用します。1 つのフィールドはキーのルート音を選択し、もう 1 つのフィールドでメジャー、マイナー、オフ(–)を選択します。
キーを自動的に検出するには、Detect Key をタップします。
サンプルアサイン
サンプルエディットが終わったら楽曲制作で使用ために、パッドにアサインをする必要があります。
アサインはTrim Mode から直接行うことができます。 サンプルをアサインするには、画面下部の Assign をタップして Assign Sample ウィンドウを開きます。
Assign SampleウィンドウではProgramフィールドでアサイン先のプログラムを指定、Pad フィールドで指定したプログラムのどのパッドにアサインするかを選択します。パッドの指定はアサインしたいパッドを押して指定することもできます。
アサイン先の指定が完了したら画面下のDO ITをタップしてアサインをします。
以上がサンプルエディットからサンプルアサインまでの手順となります。
この記事で紹介した項目以外にも様々なサンプル編集の機能がありますのでそれについては別の記事でご紹介します。
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