MPCでサンプルを取り扱う上でまず初めに行うのがサンプルの編集(サンプルエディット)です。
サンプルエディットはサンプリングなどで手に入れたサンプルを制作で取り扱いやすくする作業でよく耳にするチョップもこのサンプルエディットで行う作業になります。
サンプルエディットではサンプルのいらない部分を削ったり、音程を変化させたり様々なことが出来ます。この記事ではサンプルの読み込みからTrimモードでのエディット後、サンプルをパッドにアサインする手順を前後編に分けて解説します。一見難しそうですが、一つ一つ理解してゆくことで自由にサンプルを編集させることが出来るのでぜひ最後まで読んでください。
MPCでのサンプリングについて知りたい人はこちらの記事も是非ご覧ください。
サンプルの読み込み
サンプルをエディットするには MPCにサンプルが読み込み(ロード)されている必要があります。サンプルのロードはブラウザから行います。
Browser画面を表示する
ブラウザーを表示する方法は以下の2つです。
①Menu を押してから Browser をタップする。
②本体のBrowserボタンを押す
MPC X、MPC Oneの場合、Browserボタンを押します。
MPC Live IIの場合Shift キー+Menu/Browse を押します。
ファイルをブラウズするには、左下隅の Browse をタップします。ファイルは場所やコンテンツごとに検索することが可能でファイルを場所別にブラウズするには、画面左側の Places をタップします。
Places
InternalはMPCの内蔵ドライブを表示します。
MPC DocumentsはMPCの内蔵ドライブ内にあるMPC Documents フォルダーへのショートカットです。
USBメモリやSDカードが接続されている場合も、Placesに表示されます。
Content
・コンテンツ別にファイルをブラウズするにはContent をタップし、Drums、 Instruments、 Clips、 Samples、My Files、Spliceの中から表示したいコンテンツを選んでタップします。
Contentではコンテンツボタンを使って特定の場所を表示し、ファイルの種類で自動的にフィルタリングします。
Drums: 内蔵ドライブの Expansions/The Vault 2 フォルダのプログラム・ファイルのみが表示されます。
Instruments: 内蔵ドライブの Expansions/Instruments フォルダのプログラムファイルのみが表示されます。
Clips: 内蔵ドライブの Expansions/Clipsフォルダのプログラム・ファイルのみが表示されます。
Samples: 内蔵ドライブのExpansions/The Vault 2 フォルダのサンプル・ファイルのみを表示します。
My Files: MPC Documents フォルダーの全てのファイルが表示されます。
Splice: 連携したSplice アカウントから同期されたサンプルが表示されます。
MPC Expansions
・MPC Expansions(スタンドアローン MPC のみ)をブラウズするには、Expansions をタップします。
サンプルエディット画面
サンプルエディットに入る方法は以下の2つです。
①Menu を押してから SAMPLE EDIT をタップする。
MPC X(左)、MPC One(右)の場合、本体のSample Editボタンを押します。
MPC Live II(左)の場合、Shift キー+Mute/Sample Editボタンを押します。
以上の操作でサンプルエディット画面(右)に移動できます。
サンプルエディットのモード
サンプルエディットでは主に以下の2のモードがを使い分けてサンプルを編集します。
Trim Mode
サンプルの最初と最後を調整する編集に適しているモードです。
単体のサンプルを調整、編集する場合に使用します。
この記事ではこちらのモードを解説します。
Chop Mode
チョップモードではサンプルを複数の範囲(スライス)に分割します。長いサンプル(ドラムやメロディーなどのループ)を使う場合に適しているモードです。
Chop Modeの解説はこちら→(作成中)
Trimモード
Trim モードでサンプルを編集する方法をご紹介します。
Start ポイントとEndポイントの位置を設定
TrimモードではStart ポイントとEndポイントの位置を設定してサンプルを編集します。StartポイントとEndポイントの位置設定は以下の2種類の方法で設定できます。
①開始(S)また は終了(E)マーカーを左右にドラッグする
②Startフィールドと End フィールドを使用して位置を設定
*位置の設定にQ-Linkノブを使うこともできます。
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